人と違うとはこういう事

感覚が人と違う故にやや生きづらい人間の世界観

パワーストーン商法が嫌い

 

パワーストーン」という言葉は誰もが一度は耳にした事があるだろう

金運アップのタイガーアイ、恋愛運アップのローズクォーツ等は誰しも馴染みがあるのではないだろうか

 

しかし私は、石には限定的な力というものは無いと考える。せいぜいあるのは色が脳に与える効果と石を持った事によって変わる自分の意識の変化だろう。

ヒーリングストーンと呼ばれているラリマーの青は、気持ちを落ち着かせる効果がある。

金運を上げたくてタイガーアイを持った人が仕事に精を出してその結果稼いだり、恋愛運を上げたくてローズクォーツを持った人が自分磨きをするようになって恋人が出来て、石のお陰だという様に思うある種のプラセボなら納得はいく、プラセボは偉大だ。

 

そもそも石のパワーは誰が決めたのか

 

パワーストーンの歴史は古く、ツタンカーメンのミイラの心臓の位置にラピスラズリが埋められていたという話がある様に、古代から石には特別なパワーが秘められていると考えられて来た

そこまでは良い、長い年月をかけて結晶化した鉱物は美しい物が多いし、それに何かのパワーを感じるのは自由だ

 

勘違いして頂きたくないのでもう一度繰り返すが、私は天然石に金運アップや恋愛運アップと言った"限定的な"パワーは無いと思っている。「この石が自分を守ってくれる気がする」「この石を持っていたらいい事がありそう」そう思うのは自由だし、宝石のルースを愛する者の端くれとして、長い時間をかけて出来上がった地球からの贈り物とも言える宝石に何かしらの力を感じない訳でもない

 

では何が気に食わないかと言うと、その「運気アップ」を謳ってジュエリーに出来ない品質の低い石を高値で売りつけ、それが当たり前に行われている現実だ。「パワーストーンを浄化するため」と水晶のさざれ石をそこそこの値段で売るのもどうかと思う。

「石が貴方の代わりに悪い物を受けるとその石は割れる」なんて言う人もいるが、それはその石の硬度が低かったか割れやすい方向に力がかかったかだろう

ブレスレットにして腕に付けていれば日頃からぶつけたりして力が加わるから割れるのも時間の問題だ

そういう意味では確かに石は疲れるかもしれないが、さざれ石の上に置いてどうにかなる物でもない。月光浴でも水洗いでも煙でもどうにかなるものでもない、何故なら割れた石は経年劣化した末の破損だからだ

 

もし、パワーストーンを探していてこのブログにたどり着いた方がいたら申し訳ない

何度も言うが、私は石に"限定的なパワー"があるとは思っていないだけで何かしらのパワーを感じる事は間違っていないと思う

 

自分の助けになる石を探す時は、その石が持っているというパワーではなく、どんな石でもいいので是非ピンと来た石を迎えて頂きたい

 

 

追記

ついでに言うと「一番硬い宝石」と謳って婚約指輪や結婚指輪にダイヤが定番なのも個人的には笑えるなと思っている

確かにダイヤは鉱物の中で、"モース硬度"は高い。モース硬度が何かと言えば、ざっくり言うと引っ掻き傷が付きやすいかどうかだ。割れにくいかどうかは"靭性(じんせい)"という別の話

この靭性に関しては、ダイヤよりも実はルビーやサファイア等のコランダム系やヒスイの方が高い傾向にある